
LDL-コレステロール値を減少させる
Lactobacillus plantarum KABP-011 & KABP-012 & KABP-013
乳酸菌:ラクトバシラス・プランタラム
現代の生活習慣により、現代人は腸内フローラの多様性が失われてきております。この乳酸菌ミックス(L. plantarum KABP-011 & KABP-012 & KABP-013)は現代化された生活習慣の影響が少ない(=腸内フローラの多様性が高い)ヒト由来の乳酸菌で、スペインの乳酸菌企業「AB-Biotics S.A.」が保有するプロバイオティクス(※1)です。LDL-コレステロール・中性脂肪の減少効果が確認されています。
コレステロールとはヒトの身体に存在する脂質の一つで、細胞膜やホルモンなどをつくる材料です。身体にとって必要な物質ですが、コレステロールには良いはたらきをする「善玉(HDL)コレステロール」と「悪玉(LDL)コレステロール」があり、悪玉コレステロールの増えすぎには注意が必要です。血中の悪玉コレステロールが増えすぎると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの病気を誘発する可能性があります。
※1 プロバイオティクス:十分量を摂取したときに宿主に有益な効果を与える生きた微生物(WHO 2002)
一部の消化酵素はコレステロールを
原料に作られます。
食べ物の吸収には、消化酵素の働きが重要です。消化酵素の一種である胆汁酸(Bile salts)は脂質の消化吸収に関与し、肝臓でコレステロールを原料に作られます。産生された胆汁酸は十二指腸に分泌され、食べ物と混ざり合います。回腸(小腸の後半部)まで到達した胆汁酸のほとんどは再吸収され肝臓に戻りますが(この機構を「腸肝循環」と呼ぶ)、ある種の腸内細菌が持つBSH(Bile Salts Hydrolase)活性により分解されると再吸収されなくなります。その結果、肝臓から腸に分泌される胆汁酸が不足し、その不足分を補おうと血液中のコレステロールが肝臓に取り込まれ、新たな胆汁酸を産生するために消費されます。これにより、血液中のコレステロール濃度が低下します。
乳酸菌ミックスは、高い胆汁酸加水分酵素(BSH)活性を有する
乳酸菌ミックスの摂取により、
LDL-コレステロール値が
低下しました。
LDL-コレステロール値が高い(平均で試験開始時のLDL-コレステロール値は170mg/dL程度)男女60名にプロバイオティクス 「乳酸菌ミックス(L. plantarum KABP-011 & KABP-012 & KABP-013 )」を摂取いただきました。プラセボ※群と試験群の血液検査の結果、試験群で総コレステロール・LDL-コレステロール・中性脂肪の血中濃度が有意に減少しました。
※プラセボ:色、重さ、味及び匂いなど物理的特性を可能な限り被験薬に似せ、かつ薬効成分を含まない「偽薬」
プロバイオティクス
(乳酸菌ミックス L. plantarum KABP-011 & KABP-012 & KABP-013)
の摂取により、総コレステロール・LDL-コレステロール・中性脂肪の
血中濃度が大きく減少
実験内容
- 対象
- 18-65才の男女、60人
- 実験方法
-
ランダム化プラセボ対照二重盲検
群構成- グループ①: プロバイオティクス摂取群/乳酸菌ミックス(L. plantarum KABP-011 & KABP-012 & KABP-013 )を1.2×109 CFU ※(=12億個) 含むカプセルを摂取した群(n=30)
- グループ②: プラセボ摂取群/乳酸菌ミックス(L. plantarum KABP-011 & KABP-012 & KABP-013 )を含まないプラセボカプセルを摂取した群(n=30)
※CFU:増殖可能な菌の数を表す単位
Fuentes, Mari C., et al. Mediterranean Journal of Nutrition and Metabolism 9.2 (2016): 125-135.
「乳酸菌ミックス
(L. plantarum KABP-011 & KABP-012 & KABP-013 )」は、
複数のメカニズムに基づき
選抜しています。
「乳酸菌」にはたくさんの種類がありますが、各乳酸菌が持つBSH活性には強弱があります。「乳酸菌ミックス」は血液中のコレステロールを減少させるメカニズムに注目し、独自の3菌株 L. plantarum KABP-011 & KABP-012 & KABP-013を採用しています。これらの乳酸菌はヒト由来で、胃腸内環境でも生存し、生着することが試験※2で確認されています。
※2 ヒトや動物の組織を用いて、人の体内と同様の環境を人工的に作り、薬物の反応を検出する実験系にて確認
「乳酸菌ミックス」の特徴
1BSH活性が高い。
腸内に分泌された胆汁酸を分解し、再吸収を抑制するメカニズムが考えられます。
「乳酸菌ミックス」の特徴
2菌体表面にコレステロールを
吸着させる作用が強い。食事由来のコレステロールを表面にくっつけ、体外に排出させるメカニズムが考えられます。
「乳酸菌ミックス」の特徴
3短鎖脂肪酸の産生能が高い。
乳酸菌が作り出す短鎖脂肪酸は肝臓でのコレステロール合成を抑制します。
Bosch, Montserrat, et al. Journal of the Science of Food and Agriculture 94.4 (2013): 803-809.
注:L. plantarum KABP-011 & KABP-012 & KABP-013はそれぞれ本ページに引用している論文中の Lactobacillus plantarum CECT 7527, 7528, 7529を指します。
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