動脈硬化とは、コレステロールや中性脂肪などが沈着して血管が硬くなったり狭くなったりして、詰まりやすくなっている状態をいいます。動脈硬化の原因として老化や肥満、ストレスなどがあげられます。その他、血液や血管に関連する病気(脂質異常症、高血圧、高血糖(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)など)を患っている人は、動脈硬化にも注意が必要です。動脈硬化が進行すると脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす危険性があります。
コレステロールには「善玉(HDL)コレステロール」「悪玉(LDL)コレステロール」の2種類があります。動脈硬化の原因になるのは、悪玉コレステロール。
また、中性脂肪も動脈硬化の原因となります。さらに、中性脂肪が増えると、善玉コレステロールが減って悪玉コレステロールが増えやすくなります。
健康診断では、総コレステロール値のほかに、悪玉コレステロール値と中性脂肪値にも注目しましょう。
- ●家系に高血圧・脂質異常症の人がいる
- ●ストレスが多い人
- ●喫煙している人
- ●肥満の人、運動不足の人
- ●塩分・糖質過多な食生活の人
動脈硬化の予防と対策のために、実践したいポイントをご説明します。
動脈硬化を予防するには、サラサラ血を目指しましょう。動脈硬化を起こしやすいドロドロ血は、血液中のコレステロールや中性脂肪、血糖が多くなっている状態です。サラサラ血をつくる食べ物を積極的に摂りましょう。
病気でなくてもコレステロール値や中性脂肪値、血糖値、尿酸値、血圧が高いままで放っておくと、動脈硬化へと移行しやすいといえます。動脈硬化にならないためには、生活習慣を見直すことが大切です。
- ●禁煙する
- ●飲酒は適量に
- ●ストレスをためない
- ●睡眠不足を防ぐ
- ●紫外線対策(活性酸素の発生を抑える)
- ●過労を避け、休養を十分に
体をサビさせる活性酸素も、動脈硬化に大きく影響します。抗酸化力の高い食品を積極的に食べましょう。緑黄色野菜や、柑橘系果物、タマネギやネギなどに抗酸化物質は多く含まれています。抗酸化力の高い成分をサプリメントで補うのも良いでしょう。