カネカが追求する
品質・安全性

「還元型コエンザイムQ10」など、私たちが普段口にしている健康食品の成分素材は、品質と安全性を守るためにどんな体制で作られているのでしょうか?日本で唯一、「還元型コエンザイムQ10」を製造しているカネカ高砂工業所でお話を聞きました。

品質を守るために、何か基準となるものはありますか?

「コエンザイムQ10(医薬品としての名称:ユビデカレノン)」は、もともと「医薬品」として登録されています。ですから、高砂工業所医薬品部では医薬品の製造管理体制を基準にしています。
健康食品としてニーズも高いので、2010年にISO22000(食品安全マネジメントシステム)の認証を取得しました。HACCP※にも基づき、原料段階から出荷・運搬まですべての工程を通してリスクヘッジに努め、安全性を高めています。

医薬品レベルの「品質保証」と、食品としての厳しい「品質管理」。この二つの観点から、私たちは製品の品質と安全性を守っています。

※ HACCP: Hazard Analysis Critical Control Point の略称で食品安全の国際的な管理システム。国、自治体、業界で認証制度がある。

製品の品質や安全性のために、特に気を使われているところはありますか?

製品の安定供給のため、安全で高品質なものをタイムリーに、そして求められる量をきちんと出荷するのが私たちの役割です。決められた時間の中で間違いなく管理して製造することは、重い責任が伴うものだと考えています。
あらゆる工程で定められたチェック項目を、間違いなくクリアしているか確認することが重要ですね。
また、製品は機械が動けば出来上がるという、単純なものでもありません。機械を動かして確認するのは、やはり「人」です。「機械の振動音がいつもと少し違う」という細かなところまで気配りができるのは、働く人の経験が大切です。さらに、私達はひとりでは物づくりはできませんので、重要となるのは「チームワーク」ですね。8時間の労働時間内に、3回のミーティングを行います。誰がどんな作業を担当しているのかも常に明確です。

工場で働いている方のために、気をつけていることはありますか?

やはり安全面です。工場の運営はOSHMS※(労働安全衛生マネジメントシステム)という外部機関のガイドラインに基づき、定期的に審査も受けています。また、自社の取り組みとして、「安全手帳」をひとりひとりが常に持ち意識を高めるようにしています。
安全を第一に、現場で働いてくれているみんなと「チームワーク」を大切にして、日々の仕事に取り組みたいと考えています。

※厚生労働省所管の認可法人「中央労働災害防止協会」により認定される。

製造されている「還元型コエンザイムQ10」について、一言お願いします。

厳しい品質管理の下、デジタル技術の導入など製造現場も進化しながら、「還元型コエンザイムQ10」を製造しています。製造に携わっているメンバーが、様々な機能と品質・安全性に自信をもって商品(素材)を提供しており、製造現場は、イキイキと活気のある職場です。私も皆様の生活のお役に立てると考えると、とてもうれしくなりますね。