脂肪と筋肉にWの効果
甘草由来グラブリジン(1)
脂肪を分解し、筋肉を増やす、基礎代謝のアップに働く成分です。
甘草由来グラブリジンの機能についてご説明します。
4千年以上も昔から食物として利用されてきた「甘草(カンゾウ)」。リコリスとも呼ばれ、欧米ではお菓子にもよく使用されています(※1)。甘草のグラブラ種から抽出した成分が「甘草由来グラブリジン」。
参考文献 ※1 Shibata S Yakugaku Zasshi,120,849-862(2000)
甘草由来グラブリジンの効果メカニズム
「甘草由来グラブリジン」の大きな特長は、「筋肉を増やす」「脂肪を減らす」ふたつの効果を持つこと。脂肪を燃やし、つきにくくして脂肪を減少させ、さらに筋肉を増やすことで基礎代謝があがるため、効果的にウエイトコントロールができます。
1 「脂肪分解」「脂肪合成抑制」というユニークなWのメカニズム
これまで、体脂肪をケアする成分は「脂肪を分解する」、または「脂肪の合成を抑える」の、どちらか1つの作用をもつものが大半でした。「甘草由来グラブリジン」は、脂肪に対する効果も、「分解」「合成抑制」の2つを併せ持つ、めずらしい成分です。
2 筋肉量を増やす
甘草由来グラブリジン摂取により大腿前部、上腕前部、腹部の筋肉量が有意に増加しました。
大腿前部の筋肉量
上腕前部の筋肉量
腹部の筋肉量
実験内容
大学アメフト選手男性31名
甘草由来グラブリジン(9mg※)又はプラセボを合宿中にトレーニングと併用して2ヶ月摂取させ、筋肉厚などの変化を測定しました。
※論文中ではLFO(900mg)と記載
Myojin et al. NUTRAfoods,15:263-270, (2016)
甘草由来グラブリジン摂取により体脂肪が有意に低下しました。
甘草由来グラブリジン9mgの摂取により、腹部内臓脂肪・腹部総脂肪・ウエストサイズが減少し、腹部皮下脂肪や全身の脂肪(腕や背中、臀部、脚などを含む全身の脂肪量の合計)の増加が抑えられました。
腹部総脂肪量の変化
(甘草由来グラブリジン9mgを12週継続摂取時)
腹部皮下脂肪量の変化
(甘草由来グラブリジン9mgを12週継続摂取時)
全身の脂肪量の変化
(甘草由来グラブリジン9mgを12週継続摂取時)
腹部内臓脂肪量の変化
(甘草由来グラブリジン9mgを12週継続摂取時)
ウエストサイズの変化
(甘草由来グラブリジン9mgを12週継続摂取時)
実験内容
肥満気味の健康な日本人男女 100名×2群
(BMI23.0kg/㎡以上30.0kg/㎡未満)
甘草由来グラブリジンを1日9mg、またはプラセボを12週間摂取し効果を検証しました。
腹部総脂肪面積(CT)、BMI、腹部内臓脂肪面積(CT)、腹部皮下脂肪面積(CT)、体脂肪量(DEXA)、体重、ウエスト周囲径、ヒップ周囲径、空腹時血糖値、 等を測定しました。
Morikawa H et al. Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 49(3): 427-438 (2021)
研究員からのひとこと
「脂肪減少」+「筋肉増加」のダブルの働きをもつのは「甘草由来グラブリジン」!
医薬品開発の技術と手法を駆使し、10年かけて開発しました。開発メンバー全員、とにかく品質と安全性にこだわりました。100種類以上のハーブのスクリーニングから始め、納得いくデータがでて初めて次のステップに進む。そこに労力と費用をかけました。
そして、ようやく「価値ある機能があること」と、「安全であること」を両立する、納得のサプリメント成分の開発にこぎつけました。
博士(農学)
中川 格