【腸活BOOK vol.1】 腸の基礎・知識編
2023.10.19
今回紹介する運動は、排便を促し便秘などを予防する、お腹周りの筋肉を鍛える運動。そして、お腹にガスがたまらないように腸をねじれさせず、正しい位置に戻してあげる運動をご紹介。簡単にできて、腸活にもなるエクササイズをご紹介します!
骨盤底筋群は、膀胱や直腸など骨盤内の内臓を支え、排泄をコントロールする筋肉。椅子に座った時に座面にあたるお尻の出っ張った骨(座骨結節)の間に位置します。加齢などによりこの筋肉が衰えると、便を押し出す力が弱まり、便秘になってしまうことも。トレーニングで鍛えることが可能で、排便力のアップはもちろん、多くの方が悩む尿もれや頻尿の改善にも効果があります。
腹痛などお腹に不快感のある便秘は、腸のねじれが原因の可能性があります。腸は、くぼみや出っ張り、高低差のある立体構造。その一部がねじれると、ガスや便が通りにくくなってしまうのです。特にねじれやすいのは「横行結腸と下行結腸のつなぎ目」「下行結腸」「S状結腸」の3カ所。ひねり運動で腸のねじれを補正することで、ガスや便がスムーズに出て便秘の解消につながります。
医学博士 江田先生よりひとこと
運動は自律神経を整えて、 腸の動きを整える効果も。
お腹周りの筋肉を鍛える・腸のねじれを解消させる以外でも、適度な運動を日々の生活の中に取り入れることで自律神経を整え、腸に良い影響を与えることができます。今回ご紹介したのは、初めての方にも簡単にチャレンジできる運動ですので、ぜひ習慣にしてみてください。
江田クリニック院長。自治医科大学大学院医学研究科修了。日本消化器病学会専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。米国消化器病学会(AGA)インターナショナルメンバーを務める。国内外から訪れる多くの患者さんの診察にあたるスーパードクター。メディアにも出演し、わかりやすい解説が好評。近著『腸内細菌の逆襲』(幻冬舎)をはじめ、多数の著書がある。
<監修>医学博士 江田 証先生