2023/10/22

【腸活BOOK vol.4】
生活習慣編

生活習慣からする腸活のカギ、それは… 腸の状態を便からチェックしよう

腸の中身は病院で検査しない限り確認できませんが、排出される便から腸の健康状態が確認できます。腸活の一環として便を意識的に観察してみましょう!

バナナ便は、腸内フローラが良い状態の腸でつくられる便。熟したバナナのような形で、軟らかすぎず、硬すぎず、黄色っぽい茶色をしています。一方、腸内フローラが悪化すると便も変化し、ビシャビシャ便やコロコロ便になってしまいます。

生活習慣からする8つの腸活

1 排便の姿勢はズバリ「考える人」

「考える人」のポーズは、便の出口がまっすぐになり便が出やすくなる姿勢。便意がなくても、毎朝5分この姿勢でトイレに座る習慣をつけましょう。

2 腸の不調シグナルを見逃さないで

腸のシグナルは、生活の乱れやストレスなど心身の不調を反映していることがあります。シグナルに早く気づくことが、健康管理の第一歩です。

3 デスクワークでは1時間に1回立ち上がる

座りっぱなしの状態が続くと、小腸で細菌を殺菌する胆汁の流れが停滞。その結果、腸内に有害物質が長く留まり、腸に悪影響を与えます。

4 1日1回は外に出て、自然のゆらぎを感じよう

座りっぱなしの状態が続くと、小腸で細菌を殺菌する胆汁の流れが停滞。その結果、腸内に有害物質が長く留まり、腸に悪影響を与えます。

5 ぬるめのお湯の半身浴で、腸の働きを活発に

腸に良い入浴法は、38度程度のお湯にゆっくりつかること。リラックスすると同時に副交感神経の働きが高まり、腸の働きも活性化されます。

6 睡眠中は腸のお掃除タイム!自律神経も整います

眠っている間も働いている腸。良質な睡眠により自律神経のバランスが整うと、腸のぜん動運動が活発になって、便を出口へと運びます。

7 1日15分のウォーキング/ジョギング

運動不足は腸の大敵。体を動かさないと、腸の働きも悪くなり、有害物質が腸に長く留まります。毎日の運動習慣で、腸の健康を保ちましょう。

8 週に3回日記をつける

日記に思いを書き込むことで、ストレスが解消。幸せホルモンのセロトニンが分泌されて自律神経のバランスが整い、腸の動きも活発になります。

腸活BOOKは今回でいったん終了です。
続けられそうなものから、是非実践してみてくださいね。

医学博士 江田先生よりひとこと

便や腸の具合を観察しながら、 自分にあった腸活を続けてみてください。

腸内環境を整えるためには、日頃の「食事」「運動」「生活習慣」がとても重要。腸に不調を抱える多くの患者さんを診ていると、腸の悩みは人それぞれ、すべき腸活も人それぞれです。この腸活BOOKを参考にご自身の腸の状態に耳を傾け、自分にあった腸活を続けてみてください。

医学博士江田証先生の顔写真

江田クリニック院長。自治医科大学大学院医学研究科修了。日本消化器病学会専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。米国消化器病学会(AGA)インターナショナルメンバーを務める。国内外から訪れる多くの患者さんの診察にあたるスーパードクター。メディアにも出演し、わかりやすい解説が好評。近著『腸内細菌の逆襲』(幻冬舎)をはじめ、多数の著書がある。

<監修>医学博士 江田 証先生